経鼻内視鏡検査
経鼻内視鏡は、通常の経口内視鏡に比べて嘔吐反射が出にくいとされています。そのため胃カメラ検査時のえづきが強い方や、食道裂孔ヘルニア・逆流性食道炎などで胃から食道に空気が抜けやすいゲップが多い方では、検査時の苦痛が軽減されます。
スコープ径が細いため、通常経口内視鏡に比べて画質が劣ること、送気・吸引能力が弱いため検査時間がかかることなどがデメリットです。
検査の流れ
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1検査当日
①消泡剤・粘液除去剤の服用
胃内の泡と粘液を除去するための薬を服用していただきます。
②血管収縮薬の鼻腔内投与
空気の通りの良い方の鼻を選択して、鼻出血を予防するための血管収縮薬を鼻腔内に投与します。
③鼻腔麻酔
スコープと同じの太さの柔らかいチューブに、局所麻酔薬を塗布し鼻腔へ挿入し、鼻腔の麻酔を行います。チューブを2分間入れたままにしておき、撤去したのちに検査を開始します。