「安心と安全を未来に」繋ぐために
愛仁会・千船病院のホームページにお越し戴きありがとうございます。
千船病院は10月1日より、16床増床し、308床となります。
2020年初頭より猛威を振るった未知であった新型コロナウイルス感染症も、治療薬やワクチンの開発・普及により致死率、重症化率は低下しました。5月より、「2類」から「5類」感染症に移行されましたが、終息傾向にありません。ウィズコロナと言うニューノーマルな時代のなか、千船病院は308床で地域医療に貢献します。
当院は1958年に医療法人愛仁会千船診療所として、現在の阪神電車梅田線「千船駅」のある佃に創立され、大阪市西淀川区の地域医療に努めてまいりました。しかし建物の老朽化・狭隘化から地域の急性期医療のニーズにこたえることが難しくなり、2017年7月に阪神電車なんば線「福駅」前に移転いたしました。東を淀川、西を神崎川、南を海に囲まれ、地域完結型の医療が望まれる西淀川区で、国の推し進める地域医療構想において、従前同様、当院は急性期病院としての役割を果たしていきます。
地域医療支援病院・地域医療連携推進法人
地域完結型医療を推進するため、急性期治療が終われば、地域の医療・介護機関と連携し、治療後の状態に合う医療・介護へと途切れることなく繋いでまいります。今春、当院は地域医療連携推進法人の制度に則り、16床の増床が大阪府より承認され、10月1日より病床数が308床に拡大しました。ここ数年、満床状態で、近隣の医療機関からの紹介入院に応需できる入院病床がなく、地域住民の方々にはご迷惑をおかけしました。308床が十分な病床数とは言えませんが、コロナ禍で培った各診療科の情報交換、相互尊重により、308床を最大限に活用していきます。
地域周産期母子医療センター
6床のMFICU(母体胎児集中治療室)、15床のNICU(新生児集中治療室)を持ち、年間2400件の大阪府1の分娩数を誇ります。産婦人科と小児科にそれぞれ20数名の医師が在籍し、互いに緊密に連携をとり、ハイリスク妊産婦の妊娠・分娩管理、児の集中管理を行っています。
大阪府がん拠点病院
ロボット支援手術も含めた手術療法、内視鏡治療、薬物療法など先進的ながん治療を積極的におこなっております。ロボット支援手術の保険適用拡大もあり、昨年度は160件を超えました。さらに、緩和ケアの充実、在宅医療の支援も進めています。
次世代の育成
当院は臨床研修指定病院であるとともに医学科、看護科、助産科、薬学科、理学療法科の実習の受け入れ施設であり、多くの研修、実習生が日々研鑽を積む教育医療機関でもあります。診療のみならず教育や学術活動においても全職種で常にレベルを向上させ、職員一同が当病院理念の「医療を通じての社会貢献」へ誠心誠意、注力しております。
福駅高架化に伴う工事を契機に始めた西淀川区との共創事業や、『医・食・住』、『幸福と健康』の街づくりにも参画し、地域から選ばれる病院になってゆきます。
地域の皆様には、暖かいご支援、叱咤激励を宜しくお願い申し上げます。
2023年10月1日
愛仁会千船病院 院長 吉井勝彦