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ちぶねNOW

2020.03.16

「常識は覆される!」素晴らしい

「常識は覆される!」素晴らしい

ここがポイント

  • ランニングって有酸素運動?

    ランニングは運動をしながら多くの酸素を取り込んでエネルギーを消費する、最もポピュラーな「有酸素運動」の一つです。 筋肉トレーニングなどに代表される「無酸素運動」では、筋肉に貯められているグリコーゲンを消費しますが、「有酸素運動」では、酸素を使って身体に蓄えられている脂肪をエネルギーとして使用します。

  • 「有酸素運動」で大事なこと

    脂肪を燃焼させるためには運動強度(ランニングだと走った距離やペース)ではなく、運動時間と言われています。有酸素運動では20分を過ぎるあたりから燃料として脂肪が消費されるため、少なくとも15分以上連続して走ることが重要と言われています。

目次

1リレーエッセイ ~ ドクター編 Vol.15 ~

リレーエッセイ ~ ドクター編 Vol.15 ~

普段から身体作りのために週に1-2回、5-10km程度走っています。
この2月には小学1年生の長男と親子マラソンというイベントに参加しました。

 

さて、身体作りのために、と言いましたが、
なぜランニングが身体に良いか知っていますか?

 

ランニングは運動をしながら多くの酸素を取り込んでエネルギーを消費する、最もポピュラーな「有酸素運動」の一つです。
筋肉トレーニングなどに代表される「無酸素運動」では、筋肉に貯められているグリコーゲンを消費しますが、「有酸素運動」では、酸素を使って身体に蓄えられている脂肪をエネルギーとして使用します。また、同時に、基礎代謝を上げて間接的にダイエットを行うこともできます。
「基礎代謝」とは、呼吸や体温調整、内臓器官の働きによって、運動していない時でもエネルギーを消費することを指します。
「有酸素運動」で大事なことは、脂肪を燃焼させるためには運動強度(ランニングだと走った距離やペース)ではなく、運動時間と言われています。有酸素運動では20分を過ぎるあたりから燃料として脂肪が消費されるため、少なくとも15分以上連続して走ることが重要と言われています。しかしながら、最近では早歩きを30分間連続して行った群と、10分間ずつ3回に分けた群では、後者の方が減量効果が大きかったという報告もあります。したがって、ウォーキングを習慣にされている方やしようとされている方は、少し汗をかく程度のスピードで30分程度行うのが良いと思います。難しい方は10分のウォーキングを3セットぐらい行うと良いでしょう。

 

今、マラソン界を席巻している「厚底ブーム」をご存知でしょうか。

先頃行われた冬の風物詩である箱根駅伝。まだまだ記憶に新しいと思いますが、なんと、全ランナーのうち85%にあたる選手がナイキ社の厚底シューズを着用していました。また、10区間のうち9つの区間賞をこのナイキの厚底シューズを着用した選手が獲得しました。これまでマラソンシューズはできる限り「軽くて薄いもの」が追及されてきたので、2017年に開発されたこの「厚底シューズ」はこれまでの常識を大きく覆しました。早速、私もブームに乗っかり、購入して一人喜んでいます。

 

この「常識は覆される」は我々医学の分野でも往々にしてあります。
私の専門科である整形外科でも、数年前まで信じられてきた手術法と真逆のことが、今ではスタンダードな治療であると言われることもあります。

 

常識に捕らわれることなく、日々の生活を見つめ直してみると意外な発見が生まれるかもしれません。

2LINEクイズの答え

LINEクイズの答え

Q.次のうち有酸素運動に当てはまるのはどれでしょうか?

 

1)10秒で完走する100m走

2)1分で100回行う腕立て伏せ

3)20分間のジョギング

 

A.3)20分間のジョギング

 

解説)

有酸素運動とは、ある程度の時間継続して行う運動のことで、ウォーキング・ジョギング・エアロビクス・サイクリング・水泳など、筋肉への負荷が比較的軽く、長期間・長時間継続しやすい特徴があります。

体脂肪の減少や生活習慣病の予防など、さまざまな効果が期待できます。

 

 

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