2022.08.26
内視鏡的スリーブ状胃形成術ってどんな手術?|糖尿病・減量外科
内視鏡的スリーブ状胃形成術ってどんな手術?
ここがポイント
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内視鏡的スリーブ状胃形成術ってなに?
体重を減らす目的で内視鏡下に胃を内部から縫い縮める治療です。
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手術ではありません
体表面に傷は残りませんので、手術に抵抗のある患者さまには選択肢の一つとなります。
1内視鏡的スリーブ状胃形成術ってどんな治療?
腹腔鏡を用いて胃を細くする腹腔鏡下スリーブ状胃切除術(LSG)が日本で保険適応となり8年が経過し、千船病院でも2016年からこれまで400名近くの患者さまに行ってきました。現在海外では腹腔鏡を用いずに内視鏡を用いて胃の内部から縫い縮める方法で胃を小さくする内視鏡的スリーブ状胃形成術(ESG)の報告が増えています。胃を中から縫い縮める道具は歴史的には36年前にそのプロトタイプが発明されましたが、様々な改良を経て現在に至っています。一般の内視鏡に縫合用機器を組み合わせ、図のように胃の大弯(底になり、よく伸びる部分)を全層性に縫合します。欧米では既に治療後5年の成績が報告されており、好成績を収めています。
2腹腔鏡とは違い、腹部に傷がつかない
自費診療となりますが、腹部表面に傷はつかないため手術に抵抗のある患者さまには一つの選択肢となります。体重を減らすための治療を受けたいけれどLSGの保険適応(詳細は適応のリンクへ)体重を下回る患者さんにもぜひ考慮して頂きたいと思います。
▼減量手術による改善効果と手術適応について▼
https://www.chibune-hsp.jp/department/genryo_tonyogeka/chiryo/
3ESGの国際トレーニングコースに招待されました
2022年6月にバンコクで行われた内視鏡縫合のトレーニングコースに招待され参加しました。アジア諸国から減量治療を専門とする医師を対象に開催され、シンガポールからエキスパートの講師が招かれ、現地病院でのライブデモンストレーションや、胃のモデルを用いたハンズオンコース(Overstitchの組み立て方、操作法、縫合の際に気をつけるべき点などのレクチャー)が行われました。食事管理や運動など基本的な内科治療を行った上でBMI30-40程度の肥満症のある患者さんにはメリットがあると考えています。
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