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診療部 ― 婦人科

特色

傷が小さい腹腔鏡下手術

  • 腹腔鏡下手術について

  • 腹腔鏡下手術の様子

「腹腔鏡下手術」を始めとする低侵襲手術(身体への負担が少ない手術)が、当科の特徴と言えます。年間約800件の婦人科手術のうち、7割以上を腹腔鏡下手術で行っており、すでに5000例以上の腹腔鏡下手術の実績があります。
日本産婦人科内視鏡学会の技術認定医4名による、高いレベルの手術と、それに裏付けられた手術成績には定評があります。 大阪府だけではなく、兵庫県、京都府など関西全域から、手術を希望される患者さまが受診されています。

  • 腹腔鏡下手術

  • 開腹手術

腹腔鏡下手術は、傷が小さいため、美容的観点だけではなく、術後の回復が早いのが特徴です。痛みが少ないため、手術翌日に食事や歩行が可能となり、シャワーを浴びておられる方も珍しくありません。早期の離床は、腸閉塞や血栓症などの術後合併症を予防し、スムーズな社会復帰を実現させます。
さらに当科では、ロボット手術であるダビンチ(da Vinci)認定を5名が所得しています。
ロボット手術外来を行っており、1人1人の病状に合わせ、腹腔鏡下手術とダビンチ手術のいずれが最適かを御相談いただくことが可能です。

■入院前から退院後まで

(子宮筋腫等の良性子宮疾患のとき)※病状により異なることもあります。

入院前(外来1回目) ・外来診察、病状説明
・手術日相談
・術前検査
(レントゲン・血液検査・心電図、必要時は心エコー・MRI・肺機能検査など)
 ※後日の場合もあります。
入院前(外来2回目) ・検査結果説明
・手術の詳細説明
入院(手術前日) ・14時頃の入院
・病棟の案内
・麻酔科医の診察
・入院期間の流れの説明
・22時以降飲食禁止
手術当日 手術着の着用
・9時頃手術室へ入室
・点滴・尿道バルーンカテーテル留置・腹腔内ドレーン留置
・一般病棟または集中治療室へ帰室
手術後1日目 ・術後採血
・点滴抜去・尿道バルーンカテーテル抜去・腹腔内ドレーン抜去
・歩行開始
・経口摂取開始
手術後3-6日目 ・退院 (病状や家庭環境により退院日が異なります。)
退院後 ・外来診察

■公的医療保険による費用

年齢による自己負担の割合

70歳未満 3割
70歳~75歳 2割/3割
75歳以上 1割/3割

※平成26年3月以前に70歳を迎えた方は経過措置として、例外はありますが1割負担。

手術の待機時間の短縮

当科では、手術の待機期間を、できる限り短くするよう努めています。子宮がんや卵巣がんなど悪性腫瘍の患者さまにとって、速やかな治療開始は死活問題と言えます。子宮筋腫や子宮内膜症、卵巣腫瘍など良性腫瘍の患者さまにとっても、出血や下腹痛に苦しむ期間を考えれば、手術待機期間は短い方が有利です。
当科では、高いレベルの手術技術を備えた医師チームを編成し、月曜から金曜まで、全ての曜日で、手術が可能な体制を敷いています。

女性疾患の治療

■悪性腫瘍の治療

当科は、大阪府の「がん治療拠点病院」です。 子宮頸がん、子宮体がん、卵巣がんに対して、集学的治療を行っています。手術療法はもとより、化学療法(抗がん剤治療)や緩和治療まで、がん治療全般において治療体制を備えています。
がん治療の中心となる手術療法では、安全性と根治性を重視し、高い治療成績を上げています。機能温存手術や腹腔鏡下手術も積極的に行っています。
抗がん剤を使用する化学療法では、エビデンスに基づいた治療を行うと同時に、臨床試験への参加も可能にしています。

■良性疾患の治療

当科は「日本産婦人科内視鏡学会の認定施設」です。子宮筋腫、子宮内膜症、卵巣腫瘍の治療では、低侵襲な腹腔鏡下手術を追及しています。腹腔鏡とは、5mm~10mmの細長いカメラです。
腹腔鏡下手術とは、炭酸ガスでお腹を膨らませ、腹腔鏡で腹腔内の様子をテレビモニターに映し、鉗子(かんし)と言われる細い器具を使って行う手術のことです。5mm~10mmの小孔から、細い鉗子を挿入し、切開・剥離・縫合などの手術手技を鉗子で行います。開腹手術と比べて様々なメリットがあり、子宮筋腫、子宮内膜症、卵巣のう腫を始め、多くの婦人科疾患に対して腹腔鏡下手術を採用しています。