尿路悪性腫瘍・男性生殖器腫瘍の治療
幅広い年齢層で、腎がん、腎盂尿管がん、副腎腫瘍など多くの症例に対して、低侵襲で安全な腹腔鏡手術がおこなわれています。泌尿器内視鏡技術認定医による丁寧で安全な低侵襲手術を実践しております。
前立腺がんの治療について
検査方法
直腸指診
前立腺は肛門から指を挿入し触診することができます。前立腺の大きさ,硬さ,表面の性状を調べます。
血液検査
前立腺特異抗原(PSA)を調べます。早期診断に非常に有効です。
超音波検査
下腹部から尿の溜まった膀胱を透して前立腺を観察します。
MRI検査
前立腺がんの局在をより詳しく調べます。
超音波ガイド下経直腸前立腺生検
肛門から挿入した超音波プローブで前立腺を観察しながら10ヶ所以上の前立腺組織を採取します。採取した組織でがんの有無、進行度、がんの悪性度を調べます。
前立腺がんと診断された場合、 CTスキャン、骨シンチを行い隣接臓器への進展やリンパ節・骨転移を調べます。これらの検査で得られた結果より前立腺がんのStage(進行の段階)を調べ治療方針を決定します。
治療方法
1 経過観察
病理組織検査上比較的悪性度が低いがんで年齢とPSA値を考慮して無治療で経過をみることです。定期的な血液検査(PSA値)を行います。
2 手術療法
前立腺全摘除術:早期の前立腺がんに適応されます。根治の可能性が高い治療法です。
当院では手術支援ロボットのダビンチXiを用いたロボット支援腹腔鏡手術をおこないます
3 内分泌療法(ホルモン療法
身体への負担が少ないため多くの患者さまに適応されます。進行がんに対しては第一選択の治療法となります。早期がんでも手術や放射線治療を行わない患者さまに選択されることが多いです。
4 放射線療法
身体の外から前立腺に放射線をあてる外照射法と前立腺内に放射線の微小線源を埋め込む内照射法があります。
5 化学療法
抗がん剤を用いる治療法です。他の治療法では効果が得られない場合や進行がんでこの治療が行われます。
治療法を決定する要素
- ①前立腺がんの悪性度(病理組織検査)と進展度(病期:画像検査)
- ②年齢および全身状態(心疾患や糖尿病などの併存疾患)
- ③患者さまの希望
前立腺肥大症に関してご心配されていることやわからないことがありましたらお気軽にご相談ください。(注:当院では放射線治療の設備はございませんが適切な治療施設をご紹介します)